現在日本では10％の人がフリーランス

日本のフリーランス事情とは

日本国内でフリーランスとして活動している人は、今や人口の10％ほどはいると言われています。また、働き方の多様化に関する認識が高まっていることもあり、フリーランスは今後さらに増えると見込まれています。アメリカでは、人口の30％もの人達がフリーランスとして仕事をしており、ごく一般的な働き方として受け入れられています。社会全体を見れば、安定しているはずの雇用も確実とは言えないのが現実なので、独立へのリスクに対する考え方もかつてとは違ってきています。企業側も、人材を雇用するよりフリーランスを活用した方がコスト削減にもなるということで、積極的にフリーランスを使う動きがあります。

フリーランスに多い職種

フリーランスの多くは、会社員として経験を積みながらスキルを習得した後に独立していますが、中には得意なことを生かして少し活動するつもりで始めたことが、結果としてそのまま続いたというケースもあります。特に、Web開発関係やライティング、デザインなど、パソコン一台で作業ができるような職種のフリーランスは急増しています。その背景には、スキルを持った人が増えているというだけでなく、フリーランスが働きやすいシステムの整備が進みつつあるということがあります。そのため、家事や育児で家を離れることが難しい主婦や、病気や介護などが理由でフルタイム勤務や出社による勤務ができないような人、学生、定年退職した人など様々な層が気軽にフリーランスとして活動できるようになりました。中には、会社員が副業としてフリーランスの仕事を請け負っているケースもあります。
フリーランスになるからには専門的知識とスキルがなければならないかというと、今は必ずしもそうではない場合もあります。システム開発やデザインなどは専門スキルが必要ですが、ライティングに関しては未経験からスタートする人が多く、スマートフォンの普及で日々新しいものを求められているWebコンテンツのライターの需要も増えています。

なぜフリーランスが増えるのか

フリーランスが増える理由には、いくつかの要素が複合的に混ざり合っていますが、多くの人は、時間や場所にとらわれずに自分の好きな仕事ができるという自由度の高さや、自分次第で収入を大幅にアップさせることができる点などに魅力を感じています。十分な能力はあっても外で働くことができない人にとっては、在宅で稼げる大きなチャンスになりますし、企業の方針に従い、複雑な人間関係の中で結果を出していかなければならない会社員にとっては、やりたいことに挑戦できるチャンスになります。また、インターネットを通じてフリーランスの活動を支援するサービスが充実しているということもフリーランスが増加した理由のひとつです。